グラスゴー金融同盟という集まりをご存知でしょうか?グラスゴー金融同盟(GFANZ)は、気候変動への対策を促進するために設立された金融機関の有志連合です。名称は、2021年にスコットランドのグラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に因んでいます。https://www.gfanzero.com/press/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%B4%E3%83%BC%E9%87%91%E8%9E%8D%E5%90%8C%E7%9B%9F%EF%BC%88gfanz%EF%BC%89%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%AF%E9%83%A8%E3%82%92%E8%A8%AD%E7%AB%8B-%E3%82%A2%E3%82%B8/

活動内容

GFANZは、金融機関のリーダーシップと共同行動を通じて、気候変動対策や持続可能な経済への移行を加速させることを目指しています。具体的には、気候関連リスクへの適切な対応や温室効果ガスの削減、持続可能な投資の促進などを推進しています。

GFANZには、世界各国の主要な金融機関や投資ファンド、保険会社などが参加しており、そのメンバーシップは急速に拡大しています。連合内のメンバーは、自身の取り組みを進めるだけでなく、業界全体での共同行動や情報共有を通じて、持続可能な金融システムの構築に向けて協力しています。

日本の金融機関も多くが加盟しています。

GFANZの設立は、金融業界が気候変動問題に取り組む重要性を認識し、責任ある投資や持続可能な金融活動の推進を進めるための一石を投じたものと言えます。また、国際的な枠組みとして、企業や政府など他の関係者との協力を通じて、気候変動対策の大局に寄与しています。

ベンチャー気候同盟(VCA)がGFANZに傘下入りか

VCAは、新興のクリーンテックおよび気候変動関連のベンチャー企業やスタートアップを支援し、イノベーションと起業家精神を通じて持続可能な社会への移行を推進することを目的としています。VCAのメンバーは、テクノロジーやビジネスモデルの革新を通じて、温室効果ガスの削減やエネルギー効率の向上など、気候変動への解決策を提供しています。このVCAがGFANZの傘下に入るという話題が出てきており、GFANZの勢いがますと考えられています。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2860N0Y3A420C2000000/

まとめ

GFANZの活動が金融業界におけるESG(環境・社会・企業統治)の重要性を高め、気候変動への対策を加速させることは重要であると言えるでしょう。

しかし、単独の取り組みだけでなく、政府や企業、市民社会との連携も不可欠です。持続可能な未来を築くためには、様々なステークホルダーが協力し合い、継続的な努力を行っていく必要があると考えられます。そして、GFANZの活動は金融業界の気候変動への関与を促進し、持続可能な社会の実現に向けた一歩となると考えられ、今後のさらなる発展と成果に期待したいところです。