出光と⾔えばガソリンスタンド? 

出光興産という⼤⼿⽯油元売り企業がありますが、「IDEMITSU」という⾔葉を⾒ると、 ガソリンスタンドを思い浮かべる⽅も多いのではないでしょうか。

IDEMITSUの看板を掲げるガソリンスタンドの拠点数は国内2位で、ご覧になったことがあ る⽅も多いのではないでしょうか。 

脱炭素の⾔葉が毎⽇新聞やニュースで流れる今の時代において、出光興産の主軸のビジネ スは⽯油製品、⽯油化学製品、資源開発等、化⽯燃料が中⼼です。 

製油所を次世代エネルギー拠点へ

出光興産は6⽉、グループ会社が運営する⼭⼝製油所(⼭⼝県⼭陽⼩野⽥市)の停⽌を決 めました。グループで原油の処理能⼒の約13%を減らす考えです。 出光興産は、製油所跡地を次世代エネルギー拠点として活⽤する構想を⽰しており、⼭⼝ 製油所は燃やしても⼆酸化炭素(CO2)を出さない⽔素やアンモニアなど、今後の需要拡 ⼤が⾒込まれる次世代エネルギーの受け⼊れ基地にすることを検討しています。

エネルギー拠点の構想

出光の⽊藤社⻑は、製油所が今後どうなるかについての⽇本経済新聞の質問に対して以下 のように答えています。 

「⾃社で扱う超⼩型電気⾃動⾞(EV)の貸し出し拠点や、脳ドックなどの医療サービス、 料理宅配などを展開し、幅広い分野の地域インフラとして活⽤する。ガソリン需要が減っ ても、付加価値を⾼められる給油所が⽣き残っていく」 

製油所とは全く異なり、出光興産の主軸である化⽯燃料のビジネスからも脱却していこう という姿勢が⾒て取れます。

ガソリンスタンドの出光がEV事業にも参⼊?

出光の⼭⼝製油所の将来構想はこれから定まっていきますが、同社は既に、EVに関するビ ジネスの実証実験を開始する事を発表しています。 9⽉、出光は、福島県⼤熊町と⼆酸化炭素(CO2)排出抑制を推進する協定を結びました。町内で資源作物を試験栽培し、バイオ燃料として実⽤化を⽬指します。超⼩型電気⾃ 動⾞(EV)によるカーシェア事業も試⾏し、町⺠らの移動も⽀援していきます。 さらに、将来、町内で作物からエタノールを抽出したり、ペレット状の燃料に加⼯したり する施設の建設を検討しています。福島県沿岸部に⽴地する⽕⼒発電所に⽯炭の代替燃料 として供給することも視野に⼊れています。

化⽯燃料ビジネスと脱炭素の今後

出光は、資源価格の⾼騰で2022年3⽉期に過去最⾼益を記録しました。しかし、世界的な 脱炭素の流れも受け、出光の危機感は強く感じられます。 

出光のみならず、世界の資源エネルギー企業は、製油所再編や給油所の業態転換などに加 え、次世代エネルギー戦略への思い切った⼿を打つことが不可⽋になってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。世の中で脱炭素の流れが加速している中、化⽯燃料を主軸にビ ジネスを⾏っていた企業も脱炭素を意識した経営が迫られている様⼦が⾒えてきますね。 私たちの⽣活の⾝近なところでも、脱炭素が進んでおり、この流れは⽬が離せません。ま た、エナジーシェアーズでは、環境に貢献するクリーンな投資を実現し、投資家に⾼利回 りで還元する投資プラットフォームです。ぜひチェックしてみてください。