脱炭素や再生可能エネルギーに注目が集まる中、原子力エネルギーにも関心が寄せられています。原子力エネルギーは、地球温暖化の対策として有効なのでしょうか。この記事では、原子力発電による二酸化炭素の抑制効果や原子力発電のリスク、環境に配慮した持続可能な投資について、ご紹介していきます。

原子力エネルギーとは

核分裂(2つ以上の原子核に分裂すること)で、大量の熱エネルギーが発生します。この熱エネルギーを活用して発電機を回して発電するのが、原子力発電です。

原子力は少量の燃料で多くのエネルギーをつくることができるため、原子力発電は燃料の運搬や貯蔵において優れていると言われています。

発電する際は二酸化炭素を排出せずに大量の電力を安定供給でき、使い終わった燃料は再処理することで再利用することができます。

参考:電気事業連合会

 原子力発電と二酸化炭素の抑制効果

太陽光発電などの再生可能エネルギーと同じように、原子力発電は発電時に二酸化炭素を排出しません。そのため、地球温暖化の対策になると考えられています。

燃料の製造や発電所の建設では二酸化炭素を排出しますが、運転中は二酸化炭素を排出しないので、発電電力量あたりの二酸化炭素の排出量は少ないそうです。

25年間で国内の電力需要は3倍に増加しましたが、二酸化炭素の排出量は約2倍に抑えられているとのこと。これは、原子力発電による二酸化炭素の抑制効果という見方もあります。

参考:電気事業連合会

2023年に開催されたCOP28(国連の気候変動対策会議)では、世界全体の原子力発電を増やしていく方向性が示されました。

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原子力は、気候変動対策や脱炭素エネルギー源の一つとして、認知され始めています。脱炭素社会に向けて、再生可能エネルギーとともに原子力エネルギーの活用も今後増えていくのではないでしょうか。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁

原子力発電のリスク

地球温暖化の対策としてメリットのある原子力発電ですが、事故の危険性を心配する声もあり、大きなリスクを抱えています。

▼原子炉事故による影響
・放射線を直接浴びる「外部被ばく」
・汚染された飲食物での「内部被ばく」

参考:環境省

使用済み燃料の処理方法も、問題視されています。使用済み燃料を再処理して核燃料サイクルにする動きがありますが、再処理工場の完成は延期になっているようです。

使用済み燃料の行き場がなくなっており、原子力発電の難しさを考えさせられます。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁東京新聞

環境に配慮した持続可能な投資

環境に配慮した持続可能な投資として、日本や世界から関心が高まっている「ESG投資」をご存知でしょうか。ESG投資とは、環境(Environment)社会(Social)企業統治(Governance)に配慮して行われる投資のこと。

企業の利益を追求するだけではなく、この3つの指標を満たす会社やプロジェクト等に投資することで、より良い社会をつくっていくという考え方です。

ESGを考慮する企業は、長期的に企業価値の最大化を実現する可能性が高く、持続可能な企業として認知され、投資家からの支持を集めています。

「持続可能」は、これからのキーワードになってくると思います。投資においても持続可能であるかどうかを考え、選択してみてはいかがでしょう。

まとめ

原子力は少量の燃料で多くのエネルギーをつくることができ、原子力発電は燃料の運搬や貯蔵において優れているそうです。

太陽光発電などの再生可能エネルギーと同じように、原子力発電は発電時に二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化の対策になると考えられています。

気候変動対策や脱炭素エネルギー源の一つとして認知され始めている、原子力エネルギー。脱炭素社会に向けて、再生可能エネルギーとともに今後増えていくのかもしれません。

メリットのある原子力発電は、大きなリスクも抱えています。使用済み燃料の処理方法などの問題があり、原子力発電の行く末は見えないままです。

環境に配慮した持続可能な投資として、日本や世界から関心が高まっている「ESG投資」があります。ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮して行われる投資のこと。

投資においても環境への配慮と持続可能であるかどうかを考え、選択していくことが必要だと思います。

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