はじめに

2022年4月、使い捨てのプラスチック製品の削減を企業などに求める法律「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。

国連環境計画(UNEP)は、新たに発刊した報告書「Emissions GapReport 2022: The Closing Window – Climate crisis calls for rapidtransformation of societies」において、各国が気候変動対策の政策を強化しない場合、21世紀末までに世界の平均気温は2.8℃上昇すると警告し、気候変動対策はますます急務になっています。海から魚が獲れなくなってしまい、食卓に魚がなくなるのも時間の問題かもしれません。

今回のマクドナルドの気候変動対策対象は、無料で提供される使い捨てのプラスチック製品12品目で、ファーストフード店やコンビニなどで渡されるスプーンやストロー、ホテルや旅館で用意される歯ブラシやかみそり、クリーニング店で使われるハンガーなどとなっています。

新法案でキーワードとなったのが「3R+Renewable」。Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の「3R」に、Renewable(リニューアブル)がプラスされた新しい概念です。Renewableとは再生可能資源への代替のことです。

日本マクドナルドの取り組み

10月4日、紙製ストロー、木製スプーン・フォーク・ナイフ・マドラーを同月7日から全国のマクドナルドで順次提供開始すると発表しました。

世界的にプラスチックの過剰使用による環境負荷が問題視される中、脱プラスチックを通して地球環境に配慮する狙いがあります。

すでに神奈川県・京都府内の全店舗で先行して紙ストローや木製スプーンなどを導入していましたが、今回は提供範囲を全国2900店舗へ拡大する形になります。

同社によれば、ストローやスプーンなどを紙・木製に切り替えることで、年間で約900トンものプラスチックが削減できるそうです。

紙ストローの問題

紙ストローは従来のプラスチックと違い、風味に影響を及ぼしたり、時間が経過することでふやけたりすることから反対意見を目にすることもあります。

同社では環境への配慮という目的だけでなく、おいしさや安全性、使いやすさなども考慮しながら、プラスチックに替わるストロー類の開発を進めてきました。

SNSや他のサイトを調査すると、プラスチックストロー削減の動きが広まりを見せたのは2020年ごろであり、これは当時の紙ストローには紙の味やノリの臭いが出てしまいうため、2年もの間ずっと開発を続けて今に至るそうです。2年間も紙ストローの導入にかかったというのは驚きで、耐久性も向上されているようなので近々マクドナルドに行って使ってみたくなってしまいますね。

今後の取り組み

同社はこれまで、2016年にはアイスコーヒーのカップを従来のプラスチックから紙へ変更し、持ち帰り用の袋も紙袋を基本とするなど、これまでも取り組みを進めてきました。

「2025年末までに全ての顧客提供用パッケージ類を、再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更する」という公約を掲げています。

まとめ

このように、環境のためにも、今後も活動が盛んになっていく再生可能資源への代替商品を開発、販売を行っている企業を応援するためにも、そのような企業に投資していくのもいいかもしれません。エナジーシェアーズでは、クリーンな投資を実現し、投資家に高利回りで還元する投資プラットフォームです。ぜひチェックしてみてください。

参照サイト

2022年4月施行の新法案「プラスチック資源循環法」とは?対象製品や企業の対策を徹底解説!

https://sus.i-goods.co.jp/columns/2187

ぜひ“マクドナルドの紙ストロー”を試してほしい」 日本マクドナルドに聞く“開発2年、全国導入される紙ストローの使い心地

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a51f2ecc1319a7ed83307de6224c75cfed07bb1